ル・アーヴルの靴みがきの宣伝2012/05/02

先日、新宿武蔵野館へ映画「ヘルプ」を観に行った時に「ル・アーヴルの靴みがき」の宣伝で、靴みがき用の足を置く台や看板がちょっと立体的にディスプレイされていました。パイナップルも貼ってあります。犬のライカは実物大です。武蔵野館では5/5からモーニング&レイトショウみたいです。渋谷のユーロスペースで公開しているので、ユーロスペースで観てきました。立ち見も出ていました。後で感想をのせます。

ル・アーヴルの靴みがき2012/05/02

ル・アーヴルの靴みがき
「ル・アーヴルの靴みがき」を観てきました。
北フランスの港町ル・アーヴルで靴みがきをしているマルセル(アンドレ・ウィルム)。家では献身的妻アルレッティ(カティ・オウティネン)と愛犬ライカが彼の帰りを待っている。近所には気のいい住人たち、貧乏だけど心やすらぐ生活がある。そんなある日、港でアフリカからの不法移民の乗ったコンテナが発見される。検挙から逃げ出した1人の少年イドリッサが、マルセルの所へやってくる。イドリッサはロンドンにいる母のもとへ行きたいのだ。同じ頃、妻のアルレッティが病気で倒れる…。
下町人情もののような感じです。別の監督で2010年に鑑賞した映画「君を想って海をゆく」も、不法移民の話だったけど、シビアな現実と違って、こちらの映画は“大人の童話”のようです。監督のアキ・カウリスマキは、私の最も好きな映画監督です。マルセルも近所の人々も、何の疑問を持つこともなく、イドリッサを手助けします。たとえお金がなくて、食事は減らしてもワインは注文するとか美学があるなぁと思います。ツッコミどころは考えれば、いくらでもありますけど、アキ・カウリスマキ独特の色合いを見ることができました。登場人物みんなが味のあるお顔をしています。新作を5年間待っておりましたー!ということで満足で満点。

★★★★★