ユージニア2012/04/05

ユージニア
「ユージニア」 恩田 陸・著 角川文庫
北陸の名家・青澤家で行われたお祝いの席で、飲み物に毒が混入されていたため、子どもを含む17人の命が奪われた。青澤家で生き残った少女・緋紗子は現場にいたが、盲目のため事件は目撃していない。数ヶ月後に犯人は自殺体で、発見されるが、青澤家には関係のない人物だった。事件から10数年後、当時子どもだった近所の少女が、その事件の関係者にインタビューしてまとめた本「忘れられた祝祭」が出版されベストセラーとなる。更にその本が忘れ去られた頃、この事件の関係者に、もう一度、事件のことを聞いている人物がいる。刑事や、生き残ったお手伝いさん、その家族、犯人と交流があった当時小学生だった男性など、ひとつの事件を、別の角度から語られていくと、当日起こったことや、事件のその後のことが、浮かび上がってくる。果たして、犯人は誰で、その目的は?
同じ著者の「Q&A」という小説が、すぐに思い浮かんできます。事件のあらましも、あまり開示されていなくて、関係者の証言から、細かいことがわかってくる。しかし、最後まで読んでも謎は謎のまま?それでも私は面白かったです。真実は、読者の判断にまかせるのか、わかる人にはわかるのか。
読んだ人同士で、ディスカッションしたら、いいかも。
私の一番の疑問は事件当日に電話をかけてきたのは誰?
好みは分かれると思うけど、こういう小説を書ける人も少ないし、貴重な読書体験だと思えました。

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