サラの鍵2012/01/06

サラの鍵
「サラの鍵」を観てきました。
フランス人の夫と娘と暮らすアメリカ人ジャーナリストのジュリア(クリスティン・スコット・トーマス)は、1942年ナチス占領下のパリで行われたユダヤ人一斉検挙について調べていた。その過去の出来事が、ジュリアの夫家族が所有するアパートと関係があることを知る。そのアパートに住んでいて収容所へ送られたユダヤ人家族を調べていくうちに、サラという少女が弟を守るために、弟を納戸に入れて鍵をかけて隠したことを知る。サラのたどった哀しい運命を知るうちに、ジュリア自身の運命も変わっていく…。
現代に生きるジュリアと1942年のサラの姿を交互に映し出して、みごと構成になっています。
フランスでもユダヤ人迫害の事実があったというのは知っていたけど、スタジアムに集められて収容所へ送られたということは知りませんでした。
多くの人が真実を知ることで、これから哀しい歴史が繰り返されないように語りかけているのかもしれません。
もしも、本当にナチスの時代にいたら、私たちはどうしていたでしょう。自分にふりかからなければ保身のために、見て見ぬふりをしてしまうのではないでしょうか。
その中でも危険を冒して、支援してくれた人がいたことが、ちょっとだけ救いになりました。
それにしてもクリスティン・スコット・トーマスはステキです。知的でかっこよくて、あこがれの女優さんです。

★★★★☆