夜明けの街で2011/12/15

夜明けの街で
「夜明けの街で」 東野圭吾・著 角川文庫
建設会社勤務の渡部は、派遣社員としてやってきた秋葉と不倫の恋に落ち、妻子と別れて秋葉と一緒になりたいと思うようになる。不倫をする奴は馬鹿だと思っていたのに、夢中になっている自分に気がつく。秋葉はまもなく時効を迎えようとしている15年前の殺人事件の第一発見者で、真犯人について考える渡部は、ある疑惑を抱くようになる…。
今まで読んだ東野圭吾の小説とは違って不倫の話が中心で、特に前半は、急速に不倫にハマッていく主人公渡部の気持ちに同調してしまい、読んでいても奥さんに対して、後ろめたい気持ちになってしまいます。
最後に待っているのは、意外な結末で、ある意味ミステリーなんだろうけど、どうも不倫の辛さ、大変さを味わってしまったような印象の本でした。