コクリコ坂から2011/07/13

コクリコ坂から
「コクリコ坂から」の試写会へ行ってきました。
1963年、海が見える横浜の丘の上に建つ下宿屋を切り盛りする16歳の少女・海。
安全な航行を祈る意味で、毎朝、海は信号旗をあげている。
タグボートで通学する17歳の俊はいつもその旗を見ていた。
古いものを取り壊し、新しいものが素晴らしいと考えられた時代。海の通う高校では、歴史的な建物である文化部部室が入っている通称カルチェラタンを取り壊すべきか、保存すべきかでもめていた。そんな中で、俊と海は出会い、徐々に惹かれ合うのだが、試練が2人を襲う…。

最後の方になってくると、だんだん意味がわかってくるのだが、あまり説明がないので、どういう設定なのか、わかりにくい。高校生の女の子が、どうして沢山の(といっても6~7人分くらいかな)食事を作っているのかとか。でも、食べ物のシーンはおいしそう。目玉焼きやアジフライなどが出てくる。一緒に住んでいる人たちは何か、あとで下宿屋らしいとわかるのだが。どうして旗をあげるのか、これも後で説明はあるけど。
1963年はまだこんな雰囲気だったのか?とビックリするくらい、今の横浜の雰囲気とは違っています。その風景はとてもノスタルジックで美しいのです。手嶌葵さんの歌声ともあっているし、坂本九さんの“上を向いて歩こう”もうまく挿入されて時代の雰囲気をかもしだしています。カルチャラタンの建物も学生たちの活動の様子など、ある年代以上ならばおおいに楽しめ、懐かしいという人もいるでしょう。しかし、ジブリ作品ですから、子どももたくさん観にきます。意味がわかるんでしょうかと疑問に思います。ガリ版はわかるのかな?私はわりと好きな世界でしたけどね。あと、顔の区別がつきにくかったです。俊君と友達の生徒会長さんは、眼鏡かけているかどうかだけじゃない?お父さんと親友だって、区別がつきません。主人公の声は長澤まさみさんですが、違和感はなくて上手でした。
ジブリ作品の中では「耳をすませば」が好きな人におススメです。

★★★☆☆