奇跡2011/07/01

「奇跡」を観てきました。
両親の離婚により、鹿児島と福岡で離れて暮らしている兄弟(まえだまえだ)。特に兄の願いはもう一度家族4人で暮らすこと。そんな折、九州新幹線の開業の朝、南下する“つばめ”と北上する“さくら”の一番列車がすれ違う時に、奇跡が起きて願いが叶うという噂を耳にする。友達や家族を巻き込んで願いをかけに行く計画を練る。兄弟と友達で、その奇跡の瞬間を見に行こうとする冒険の物語。子どもたちがいきいきとしていて、普段の生活の様子もリアルで面白い、大爆笑を誘おうとしているわけでもないのだろうけど、ところどころ可笑しくって。母(大塚寧々)の実家で暮らしているのは兄なんだけど、祖父母(橋爪功、樹木希林)も良いし、いろいろな人が、あまり目立ちすぎずに良い味を出している。子どもたちは自然な演技です。まえだまえだは本人に近いキャラクターなのではないかと思います。要領が良くて、天真爛漫な弟や、個性的な友達たち、子どもって大人が思っているよりも、いろいろ考えたり、気を使っているんだろうなぁ。ここに出てくる子どもたちは、私は現代っ子というよりも、ちょっと昔の元気いっぱいなわんぱくな子どもたちに思えました。すごい奇跡が起きるというわけじゃないんだけど、学校を早退して電車に向かうために走り出す子どもたちや、見ず知らずの夫婦に泊めてもらうことになる展開など、夏休みを思い出すような、愛おしいシーンがいっぱいです。
この映画を観ると、かるかんが食べたくなりますね。私はあんこが入っている方が好き!

★★★★☆