台北の朝、僕は恋をする2011/03/21

「台北の朝、僕は恋をする」を観てきました。
台北に住むカイ(ジャック・ヤオ)は恋人がパリに留学してしまい、自分も彼女の元に行きたくて、本屋へ通ってはフランス語の勉強をしている。しかしパリに電話をかけても、留守電ばかり。本屋で働いているスージー(アンバー・クォ)は毎日やってくるカイのことが気になっている。どうしてもパリに行きたいカイは、地元の顔役に旅費を借りるために、謎の小包を運ぶ仕事を引き受け、友達のカオと夜の街に繰り出す。そこで偶然出会ったスージーを巻き込んで、若者たちや刑事に追われるハメになる…。

話はちょっとベタなところもあるのですが、この映画のもうひとつの主役は台北の街。アジア映画が好きな私は、ごく普通の生活の様子を見るだけでも楽しいのですが、色合いが独創的で夜の台北の雰囲気がとても美しいのです。製作総指揮が大好きなヴィム・ヴェンダース監督なので、これは観ないと!と思いました。犯罪ものでスリリングな内容とは程遠くて、コミカルでロマンティックな映画です。
スージーを演じるアンバー・クォは可愛いなぁと思ったら、台湾の国民的スターなのだそうです。監督はエドワード・ヤン監督に師事したアーヴィン・チェン。アメリカ育ちの台湾人だそうです。そういう人って、台湾で育った人とは違った視点で街を見ると思うのですよね。台湾では当たり前のことが、他の国から見ると魅力的だったりしますよね。食べ物も美味しそうでした。特に水餃子が食べたくなります。
台湾ってすごく日本に似ているし、ちょっとした違いを比較するのも楽しいです。若者のファッションなんかはあまり変わらないのだなぁとか。友達のカオが働いているファミリーマートは、ちょっとだけ違うかなぁとかね。このカオもいい味を出しています。

★★★★☆