神南署安積班2011/02/22

神南署安積班
「神南署安積班」(今野敏・著)ハルキ文庫を読みました。
刑事課強行犯係係長である安積剛志とその4人の部下を中心に、短編形式で、事件や人間関係が描かれます。登場人物紹介のような話で、みなの個性が伝わってくる。
ちょっと神経質な村雨、太っていて緩慢ながら鋭いカンを持つ須田、敏捷でアスリートのような黒木、一番若い桜井。そして、交通課係長で安積と同世代の速水。
1つ1つは短めの話で読みやすくて、良かったです。
「ツキ」という話が一番印象的で、太っている須田が、本人の素質とは別に、いつもツキが良い方向に導いてくれる。苦手な柔道の試合でも、なぜか偶然の出来事が。何か“持っている”男である。もちろん他の人より深く考え、努力している点もあるものの、それだけでないツキもあるのです。人が良くて、およそ刑事に見えないタイプのようだけど。
ドラマの「ハンチョウ」はこの本のシリーズが原作になっています。
主人公は佐々木蔵之介さんというのは知っていますが、ドラマは見ていませんでした。
キャストを調べてみたら須田はドランクドラゴンの塚地さんなんですね。
あれ、この組み合わせは「間宮兄弟」!?