リンバロストの乙女2011/02/19

リンバロストの乙女
「リンバロストの乙女」(ジーン・ポーター・著)角川文庫を読みました。
自然豊かなリンバロストの森のそばで育ったエルノラは、母と2人暮らし。複雑な事情もあって、小さい頃から母はエルノラに冷たく、高校へ行きたいというエルノラのために、何もしてくれません。初めて行った学校では田舎者扱いされ、みなのような美しい服装をすることもできなければ、教科書を買うためのお金もありません。エルノラは森で捕まえた美しい蝶や蛾の標本を売って学費を稼ぎ、学校を続けようとする。勤勉なエルノラは次第に周囲からも受け入れられるようになる。前半は母親との確執や、学校でのがんばり、後半は成長していくエルノラのロマンスも。たくさんの困難にぶつかり、悩みながらも、知恵と工夫で、自分で道を切り開いていく物語。

少女小説というよりは少女まんが小説という感じでした。ファッションや食べ物の描写がたくさんあって、女性にはうれしいと思います。「赤毛のアン」が好きな人はこの小説も好きなのではないでしょうか。訳も「赤毛のアン」で有名な村岡花子さんです。読んでいる間ずっと楽しかったです。同じ作家の「そばかすの少年」も、この話と関係があるので、読みたいと思っています。