クレアモントホテル2010/12/13

クレアモントホテル
「クレアモントホテル」を観てきました。
主人公は老夫人サラ・パルフリー(ジョーン・プロウライト)。
早くに夫に先立たれ、娘から自立したした生活をしようと思い、新聞でみつけた
長期滞在型のホテルにやってくる。ロンドンにあるクレアモントホテルである。
想像とは違ったホテルに落胆しつつも、個性的な他の滞在者とも、知り合いに
なっていく。
朝食の席で、孫がロンドンにいることを話すと、みんなが興味を示すので、孫の
デズモンドに電話してみると、留守番電話になっていて、連絡がつかない。
誰も訪ねてこないし、電話もかかって来ない日が続いていた。
ある日、外出先でパルフリー夫人はつまずいて転んでしまい、偶然それを目にし
た青年ルードヴィック・メイヤー(ルパート・フレンド)に助けられる。
パルフリー夫人は、お礼に彼をホテルでの夕食へ招待する。ホテルに戻り近く来
客があることを伝えると、皆はついに孫が訪ねてくるのだと勘違いする。
困った夫人は、そのことをルードヴィックに話すと、孫のふりをしてくれること
になる。後日、ホテルにやってきたハンサムなルードに、ホテルの住人や給仕の
女性も興味津々で、見つめている。きちんとした服装(借り物?)で、態度も優雅
なルードに、皆がうらやましがる。
小説家志望のルードもその出会いに興味を持ち、夫人とルードはその後も、たび
たび会うようになる。本当の孫のデズモンドが訪ねてくると、急いで追い返す。
夫人とルードは孤独な生活の中で、本音を語り合い、友情のような交流ができる。

タイトルにもなっているので、クレアモントホテルが、豪華で風格のあるステキ
なホテルなんじゃないかと思っていたので、かなり想像と違っていました。
上品な夫人がやってきて、どんな所だろうと思ったら、べルボーイは、お年寄り
で、荷物を運ぶのも大変そうだし、部屋はとても狭く、窓から風景も見えません。
映画を観る方も、夫人と同じような、落胆を感じるのかもしれません。おまけに、
ドレスアップして、ホテルの夕食を食べる為に、降りて行くと、みんな普段着で、
味もイマイチらしい。残念な夫人の生活。そこへ王子様のごとくイケメンなルー
ドと出会い、親身になってくれる。この映画はルードを演じるルパート・フレン
ドの魅力が、映画の魅力にもなっています。ファンの人だったら、キュンときて
しまうでしょう。でも、いきなり出会って、家に招かれたり、友達になっていく
というのも、ちょっと腑に落ちないようなとこもありますねぇ。
自分がロンドンへ行った時に泊ったホテルも、だいたい同じような雰囲気の
ビジネスホテルでした。イギリスはベッドカバーは、花柄が多いですね。
フラットと呼ばれるアパートが立ち並ぶあたりは、中はどうなっているのかなぁ
と思っていましたが、中も見えるし、どこも同じような建物で、区別がつかない
あたりも、旅行を思い出しました。イギリスが好きな人には、そういうところも
楽しいかもしれませんねぇ。
因みにこの映画はイギリス・アメリカの合作でした。

★★★☆☆

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