月の砂漠をさばさばと2010/09/01

月の砂漠をさばさばと
「月の砂漠をさばさばと」(北村薫・著 おーなり由子・絵)を読みました。
9歳のさきちゃんと作家であるお母さんとの二人の暮らしの様子を綴った12の短編です。
毎日を、大事に積み重ねている親子です。ささやかだけど大切なふれあい。
いつか大きくなった時、さきちゃんはその時間を思い出すかな。
北村薫の「ひとがた流し」を読んで、とても良かったのですが、その話の中にも出てきた親子ことのようなので、読んでみました。
かわいい挿し絵が入っていて、大人が楽しむ絵本のような感じです。
大きな事件はないけれど、小さな喜びや発見に満ちている毎日です。
時には切ないこともあります。大人にはどうってことないことが、こどもにとっては大きなこともあります。
忘れてしまった気持ちを思い出させてくれました。聞き間違いの話では、グスッと笑ってしまったりします。
タイトルはお母さんがサバのみそ煮を作りながら、歌った歌からきています。
この本から一言
「月のー砂漠を さーばさばと さーばのーみそ煮が ゆーきました」

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