なんくるない2010/01/17

「なんくるない」よしもとばなな・著を読みました。

両親の関係を心配する少女。
沖縄で会った忘れがたい人との思い出と別離。
離婚の傷をひきずっている女性。
砂浜で出会った野生っぽい少女との会話。
沖縄に関係する四つの短編です。
表題作の「なんくるない」が一番面白かったです。
とても好きだったのに、離婚することになってしまった
夫のことを振り返りながら、東京でイヤなこともあり、
沖縄へ旅行すると、とても無邪気で子どものような男の
人と出会います。
どの話も、どこかせつない雰囲気が漂っているんだけど、
沖縄の独特の空気感が伝わってきて、主人公はそれに
助けられているような感じがします。
そういう癒しの力が、沖縄にはあるのではないかな。