かいじゅうたちのいるところ2009/12/09

「かいじゅうたちのいるところ」を試写会で見ました。
モーリス・センダックの絵本を映画化したものですが、
絵本はすご~く短い話なのに、映画になるのかなと思いました。

8歳のマックスはお母さんとケンカして家を飛び出します。
どんどん走っていって、船にも乗ってどんどん漕いで行くと、
かいじゅうたちが住んでいる島に着きました。
かいじゅうたちはマックスを食べようとしますが、
マックスの機転で、自分は強くて王様だから、食べちゃダメと
言います。そして、かいじゅうたちの王様となるのです。
はじめに仲良くなったキャロルをはじめ、6人(匹?)の
かいじゅうと生活を共にしますが、かいじゅうたちには
いろいろな問題もあるようです。

かいじゅうは表情も豊かで、怖い顔だけど、どこか愛らしくて、
よくできていました。
子ども向けのかわいらしい話かと思うとそうでもなかったです。
まず、かいじゅうたちとマックスが、予想以上に動きが機敏で、
力加減を知らない小さな子どものように駆け回ったり、暴れたり、
ちょっと暴力的に感じました。
仲間から距離をおいていているかいじゅうKWと、キャロルの
関係が難しくて、好きあっているのに、いがみあっている家族の
ような、夫婦のような、なんだか人間社会にもありそうな感じ。
王様マックスがみんなをうまくまとめてお話が進むのかと思うと、
そうでもなく、友情らしきものは生まれたのかもしれないけど、
わかりやすいハッピーエンドを求めると、ちょっと違うような
気がしました。

★★☆☆☆